べちとべちこのゆるジャーナル

2人の日常をべち(夫)目線でお届け。イラストはべちこ(妻)が担当。

血は争えない

スニーカーの靴底が地面のアスファルトに溶けてくっついちゃうんじゃないかと思うほどの灼熱の夏もようやく終わり、季節は秋に移っていく。

 

よく「〇〇の秋」というけれど

これを読んでくれている数少ない読者の方達にとって〇〇には何が入るのだろう?

 

我が家は断然「食欲の秋」になる。

 

むしろ一年を通して食欲が止まらないので「食欲の年」になりつつある。

そしてこの季節になって無性にやりたくなるのがBBQだ。

 

真夏の灼熱の太陽の下でするBBQももちろん楽しいのは知っているが、

極力汗はかきたくない私にとってこの季節はBBQにぴったりなのである。

今の家に引っ越してきた年の夏、

みんな大好きコストコでBBQグリルを買った。

https://www.costco.co.jp/p/1900677

これである。

当時セールになっていたので、今の値段より10000円以上お得に購入することができた。

 

でかしたぞ私。

 

あまりに重くて、コストコのスタッフ2人がかりで車に積んでもらった。

 

田舎育ちの私にとって幼いころはBBQをすることは日常だった。
フィリピン人の母の影響もあり、BBQグリルなんてただの、いち調理器具のように使われ、
何日も連続で実家の庭でBBQなんて当たり前の景色だった。

そして毎度の火起こしは私が担当していた。

昔から火に薪をくべたり、キャンプファイヤー、焚き火に花火にと何かと火が好きだった。

 

「あんた放火魔になるんちゃうか?」

 

と近所のおばちゃんに言われたことを今でも覚えている。

 

「おばちゃん、俺、なんとか真っ当に生きてるで」

 

今度実家に帰った時にはおばちゃんに伝えにいこう。

 

無論、今でも火おこしが好きなのは変わらず、むしろゆっくり炭がおこるのを見ることが私にとってはちょっとした禅のような時間になっている。

その禅を思いっきり行える季節がやっときてくれた。

 

べちとべちこの夏はここから始まる。

 

BBQの火おこしなど外の準備は全て私が担当し、
べちこはキッチンでNETFLIXでセリングサンセットというTVショーをBGMに食材を準備してくれている。

 

ちなみにべちこは葱が苦手だが、べちこが作る牛タン用の葱ダレはとてつもなく美味い。
ちなみにこのタレになった葱はべちこも食える。

 

余談だが、
私はチーズが苦手だがチーズバーガーとピザは大好き。
きっと誰にでも自分だけの食の矛盾はあるはず。
ぜひ聞かせてほしい。

 

さて、BBQを真夏にやらない理由には暑さの他にもう一点存在する。
人の血を勝手に吸い取るわ、挙句の果てにかゆみという置き土産を置いていく彼奴の存在だ。


そう蚊である。

 

「「蚊のこと好きなやついる?いねぇよなー?!」」

 

とどこぞのリベンジャーも叫んでいた気がする。

べちこは蚊がとてつもなく苦手だ。いやむしろもう虫全般が苦手。
一方わたしは田舎育ちで・・(省略)・・全然大丈夫だ。

 

ということでBBQをする際の外の準備の一つに蚊取り線香をガン炊きする。

どの風向きからでも効力を発揮できるように東西南北に蚊取り線香を配置、その様子は朱雀・玄武・白虎・青龍を祀る儀式のようだ。

 

四神の力を見くびっているわけではないけれど、もちろんそれだけでは不安なので、虫除けスプレーもしっかりと振りかける。

 

ここでみなさんに是非お伝えしておきたいことがある。

 

虫除けスプレーをした後は、日焼け止めクリームのようによーく伸ばしてみてほしい。
蚊に刺されたくない箇所だけではなく、肌が露出する部分も含めてスプレーしたら手で伸ばすということをやってほしい。

 

というのも虫除けスプレーの効果として、
『蚊が寄ってこないようにする』
ではなく、
『蚊から見えなくする』

という方が認識的には合っているそう。


要するに虫除けスプレーは「透明人間ニナレール」というドラえもんにも出てきそうな便利アイテムなのだ。

 

話は脱線したが、ここまで虫対策を行うにはれっきとした理由がある。

べちこは蚊からモテるのだ。

 

2人で屋内ショッピングモールに行っても、1日中自宅にいても、蚊にくわれるときは決まってべちこだ。


しかもそのくわれる位置が毎度特殊で、指の隙間だったり足の裏だったりと、多種多様に及ぶ。蚊も変わったところで飯を食うものだ。

 

足の裏に関しては寝ている時か、そうでなければ裸足で歩き回っているときに踏み潰されそうになった蚊が最後に一矢報いてやったとしか思えない。

 

蚊はさぞ怖かっただろう。

足の裏をアルコール消毒すると蚊が寄ってこないという研究もあったので、今度試してみよう。

 

蚊にモテるのはべちこに限った話ではない。
近しい存在であればべちこのママさんもその1人。

 

むしろべちこの比じゃないくらいよく蚊に食われる。
モスキート界のセックスシンボル、マリリンモンローといっても過言じゃない。

 

ありがたいことに私はべちこのママさん含めてご家族ととても仲良くさせてもらっている。お互いの家でBBQをすることも毎年の恒例行事の一つでもある。

 

ありがとうママさんパパさん。

 

ママさんは自分がモンローという自覚があるので、BBQをする時はシャネルの5番より虫除けスプレーをこれでもかというほど蚊対策をして臨む。

 

スプレー中はもはやわたしたちにもママさんの姿が見えない。

 

BBQ中はママさんの椅子の下には専用の蚊取り線香が置かれ、このままポンチョを羽織りさえすれば、よもぎ蒸しのようにも見えなくもない。

 

しかし、BBQ後には、結果ママさんだけが蚊に食われまくるという結果になり試合終了。

 

ママさんがよく蚊に食われるのはパパさんももちろん知った上で、
タニタした表情で食われた箇所にキンカンを塗ってあげている。

 

べちこはそのママさんの血を脈々と受け継ぐ継承者。


蚊が少なくなってくるこの季節でも油断せずにしっかり対策していこう。

もしまた変なところを蚊に食われた時には、その旨もレポートさせていただく。